OB吉田佑君がJASSO大学院第一種奨学金における特に優れた業績による全額返還免除に認定(コメント有り)

馬研究室のOB吉田佑君が日本学生支援機構大学院奨学金の全額返済免除者に選ばれました。

吉田佑君のコメント:

私、吉田佑は「日本学生支援機構大学院奨学金」の全額返済免除者に選ばれました。これまで給付されていた分の返還が無くなったこともですが、何より自身の研究を高く評価されたことが嬉しく感じます。評価されたのは、もちろん自分1人の力ではなく、先生の厚いご指導・ご協力、研究室の皆さんのサポートがあったからに違いありません。ここで改めて御礼申し上げます。本当に有り難う御座いました。

さて、私が免除された「日本学生支援機構大学院奨学金」ですが、「奨学金」とはいっても、結局のところは「借金」です。例外を除き、大学卒業後に返還しなければなりません。私自身、「お金を借りる」という行為に強い抵抗がありましたが、自分自身への投資という意味合いも兼ねて申し込むことにしました。その結果として、自身の研究活動に関しての責任感が芽生え、論文作成・学会参加など、研究生活の励みになったと感じます。また、奨学金受給・返還免除の申し込みの際などに、自分の研究成果や将来展望に関してまとめ、伝える機会があります。これにより、今まで自分が行った研究活動の意義や、今後何をすべきかなどを再確認するが出来ました。また、自身のことについてまとめ、誰かにアピールするという経験は、その後の就職活動(面接や履歴書やエントリーシート作成など)においても大いに役立ったと感じております。

奨学金に関して良いことばかりを言いましたが、その反面、気をつけなければいけないことも有ります。例えば、お金の価値に関してです。アルバイトなどにより自分で辛い思いをして得たお金と、毎月自動的に振り込まれる奨学金とでは、その価値が全く違います。実際、奨学金を貰った人は、何かにつけて金遣いが荒くなったように見受けられました。私自身も例外ではありません・・・。ただし、社会人になると、ほとんどの方が給料として毎月コンスタントにお金を得るようになると思いますが、学生の内から金銭面において自分を律する良い練習になるかもしれません。

また、あくまで奨学金は「手段」であって「目的」ではありません。学生の皆さんの目的は「研究を通して自分自身の知識・能力を向上させること」です。奨学金はそれを手助けする「手段」に過ぎないので、手段と目的をはき違えてはいけません。

以上、長々と偉そうに述べましたが、奨学金は長い学生生活において自分を励ます、または律する良いツールの1つです。うまく利用して頂けたらと思います。また、指導教員に言わされている訳では断じてありませんが、奨学金の免除申請の有無に関わらず、学会参加や論文執筆など、客観的に研究を判断されるものに挑戦することを強く奨めます。いくら「自分は研究を頑張った!」といっても、主観的なことですので、何の説得力もありません。やはり、客観的な研究成果は、奨学金免除選考において必要不可欠であると考えます。それは、もちろん就職活動に関しても同様です。最後に、皆さんの学生生活が実りあるものになることを心よりお祈りしています。